一般県道中筒賀下線・筒賀〜湯来


 県道中筒賀下線は、山県郡安芸太田町中筒賀で国道186号線から分岐し、途中、国道186号線戸河内加計バイパスと合流する。しかし、再び国道から分岐したあと、太田川の右岸をひたすら走り、広島市佐伯区湯来町で国道433号線に合流する県道。
 主に太田川の左岸を走る国道の対岸を走っているが、未改良の区間が多く、地図上では一見国道のバイパスのような道路に見えなくもないが、実際には国道の代替を果たすような道路ではなく、太田川の右岸に点在する集落同士を繋ぐ道路といったところ。



 戸河内インター入口の交差点から太田川に架かる国道186号線の橋を渡って吉和方面へと走ると、ほどなく前方に生コン工場が見える。カーブの入口にある細い道が県道中筒賀下線で、交差道路標識が建っているので県道の起点と判る。



 道なりに進んで行くと、左手から鋭角に交差している道があるかと思ったら、その道が県道の続き。かなり強引なルート設定だが、県道はここを左折して、中国道の高架橋を上方に見ながら川沿いに進む。




 左手に筒賀川とそして太田川、右手には山の斜面に茂る木々を見ながら、河川の右岸に沿って進んでいく。筒賀川沿いから太田川沿いへと出たところに、旧戸河内町の区域がわずかながらある。旧戸河内町分の県道沿いには民家は無く、あるのは山と、トンネルから出て対岸の戸河内I.C.へと続く中国道の橋と古びた吊り橋のみ。



 その先、地名は下筒賀という地名であるが、旧加計町の区域である。再び中国道の下をボックスカルバートでくぐったあと、太田川沿いに進んだ県道はその先で川を渡ってきた国道186号線の戸河内加計バイパスと合流する。



 国道は太田川を再び橋で渡っていくが、県道は橋のたもとで右折して別れ、太田川の右岸を進んでいく。




 町立加計病院の対岸あたりまでは片側1車線の幅が取れそうな道幅があるものの、その先は再びもとの狭い道に戻り、右岸に点在する集落をつなぐ田舎道といった風情。集落と集落の間は道路以外には山と川のみで何とも寂しい感じが漂う。



 大田川が右へと蛇行するところでは、カーブの内側となる右岸に土砂が堆積しやすい。その堆積した土砂により作られたわずかな平地に集落がある。



 やがて進行方向前方に、橋桁を赤く塗られた国道191号線加計バイパスの加計大橋が見えてくる。トンネルへと続く加計大橋の下を県道はくぐる。



 その先で、トンネルから出てきた国道191号線の下をボックスカルバートで再びくぐる。その後も山すそを進んでいくが、集落のはずれで国道に合流する。



 国道との重複もつかの間、県道は右手へと分かれて小高い丘に広がる集落のほうへと登っていく。



 国道西側のなだらかな斜面に、畑と民家がある遅越という集落の中を進んでいく。集落を抜けると、杉林の中へと入っていく。



 太田川沿いの平地を走る国道は短いトンネルで集落と集落の間の峠を短いトンネルでくぐっているが、県道は杉林の中を抜け、峠から下りていき太田川沿いへと出て行く。旧加計町側、最後の辻ノ河原という集落の先は通行不能区間だったが、道路改良により通行可能となった。(通行不能不能区間を行くのページ参照)



 今度は、以前の車両通行不能区間よりも南側の区間。太田川を渡ってきた県道上筒賀津浪線と重複したあと、田之尻川を渡る駅前橋から単独区間となる。橋を渡った先にあった田之尻駅はもとは筒賀駅という駅名だったが、昭和44年に可部線が加計〜三段峡が延長開業したときに、筒賀村の中心部近くに新しく筒賀駅が出来たために改称した。しかし、なぜか県道名に入っていた駅名は改称されず、田之尻駅への県道が筒賀停車場線の路線名のまま残っていたが、可部線の廃止により、平成21年に県道も廃止・再編された。




 可部線を左手に見ながら並走していくが、田之尻の集落の南端にある田之尻浄化センターの前を通り過ぎた先辺りから、県道は山よりのやや高いところを通っている。その後、埋められた踏切を通って可部線よりも川よりに出て、太田川に沿って進む。対岸の国道を車が走っている様子もよく見える。



 向光石という小さな集落を抜けると、道幅がやや広くなっており、見通しもよい。右手の山側に見える可部線には、鋼製の落石覆工があり山の凸の部分にトンネルが掘られている。




 続いて、吉ヶ瀬という小さな集落を抜ける。集落の南端には、対岸の国道へと渡る吊り橋が架けられており、その先にある吉ヶ瀬発電所の手前で、太田川の左岸へと渡っていく可部線の鉄橋の下をくぐる。



 つりぼりの看板の手前で谷沿いを登っていく道が分かれている先で、太田川の支川となっている小さな川が出ているところが安芸太田町と広島市との市町境となっており、切り立った崖の下を進んでいく。



 太田川の川岸から離れて、河原の平地に点在している数軒の民家の横を通り過ぎて、杉林の中を抜けると、国道433号線に出る。


 国道433号線の側から県道の終点を見た様子。異常気象時の通行規制表示板があるので、かろうじてここで分かれている道が県道とわかるものの、この表示板が無ければ、おそらく県道とは気付かないだろう。


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