一般県道大君深江線・大柿町長浜〜深江




 倉橋島と能美島を結ぶ早瀬大橋を渡り、橋から下りてきたところの交差点が、県道大君深江線の起点となっている。
 行先に「長浜」と地名を記した案内標識が建っているが、県道の路線番号は入っていない。交差点の角に建つ道路照明に取り付けられた路線番号の標識で、右へと分かれる道が県道であることが分かるものの、この先に通行不能区間があることを示すものは何も無い。


 早瀬大橋の下をくぐり、起点から500mほど行ったところで、いったん改良済みの区間は終わりとなる。道路の左手・海側に広場があり、地元出身の元県議会議長の顕彰碑(右の写真)と、大君という地名のいわれを記した石碑が建てられている。



 この先、未改良区間と改良済みの区間が入り混じっているものの、未改良区間の延長は数百m足らずと短く、また交通量もあまりないので、未改良区間の通り抜けにそんなに苦労することはない。


 わずかに残った未改良区間を抜けて、能美島の南東端となる常ヶ石崎へと続く尾根に登ったところに、携帯電話のアンテナを載せた鉄塔が建っている。
 ここからは、片側1車線の道幅に改良された道が続いている。



 緩い下り坂を進むと、ほどなく左手に長浜海水浴場の入口があり、南に開けた砂浜の沖には、ヨットも浮かんでいる。長浜海水浴場から先は、海岸線よりも少し高いところを西へと進んでいく。



 山の斜面に転々と家が建つ別荘地の前を過ぎると、道路沿いに発破作業を知らせる立て看板や石を積み出す巨大なダンプ、桟橋など、採石のための施設が目につくようになる。



 道路が埃っぽくなってきたかと思うと、アスファルトの舗装が途切れ、未舗装の道となる。200mあまり進むと前方に大きな採石場があり、「関係者以外入場禁止」との看板があるので、ここで諦めて引き返す。



 今度は県道大君深江線の終点側から通行不能区間へアプローチするため、国道487号線を江田島方面へ向かい、大柿高校横の大原交差点を左折して県道深江柿浦線に入る。大原地区から峠を越えて深江地区に入り、深江漁港の横を通ってさらに南下する。




 生コン工場の前から未改良区間へと入る。
 島戸橋という名前の短い橋のたもとに案内標識が建っており、この先に県道深江柿浦線から県道大君深江線が分岐する交差点があり、さらに通行止の標識で通行不能区間があることを予告している。




 沖野島へと続く市道が右手へと分かれた先、新開という名前の集落の中を抜ける。小さな川に突き当たったところの三差路を右折して、パラペットの続く護岸沿いを通って、県道大君深江線の終点となっている交差点に到着する。上位の番号(121)である県道大君深江線が、下位の番号(300)である県道深江柿浦線から分かれるという、変則的な形の分岐となっている。




 ちなみにこの交差点を右折した県道深江柿浦線は、1車線幅の道路が海岸線沿いに続いているが、釣附(つるづき)橋を渡り潮溜まりに出たところで、県道としては途切れている。(ここからは海岸の護岸沿いに、水叩兼用の道が続いている。)釣附橋のたもとには、律儀にも「起点」と書かれた補助板の付いた路線番号標識と、0kポストが建てられている。



 交差点を左折すると、坂道の途中に「通行不能 1.7km先」と書かれた標識がさらにもう1基建てられている。終点付近は古い規格なのか、片側1車線の道路にしてはやや狭い感じがあるものの、進んでいくと道幅が広くなり、片側1車線の改良された道が続いている。


 雑木林の中の平坦な道から、左へカーブして上り坂となった先、道の右側に江田島市大柿町の下水を処理する大柿浄化センターがあり、その先の坂を登りつめたところには建設会社の倉庫が建っている。



 倉庫の前で左へとカーブしたあとは、下り坂となっており、右へと大きなカーブを切っているその途中に、この先の入江にある船舶解体工場へと続く細い道が分かれている。坂道を下りきったかと思うと、今度は一転して上り坂となり、切り通しもある坂道を登っていく。


 坂道の途中で舗装が途切れ、道路をふさぐように置かれたガードレールと通行止の標識がある。


 未舗装の道路に入ってほどなく、切りかけの山の斜面が行く手に立ちはだかり、その先に続く道は全く無い状態となっている。こちらもこれ以上は進めそうになく、ここで探索終了。


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