一般県道川尻安浦線・安浦町久多田〜塩谷



 県道川尻安浦線は、呉市川尻町で国道185号線から分かれ、海岸線沿いに東へと進んでいく。小用の集落を抜けた先で、700m先通行不能の予告標識が建っている。



 道沿いに別荘風の家が点在している1車線幅の狭い道を進んでいき、旧川尻町と旧安浦町の町境を越えて、呉市安浦町久多田の七浦海水浴場に着く。海水浴場前に「これより先通行不能」の標識が建っている。



 海水浴場の東側にある製材所の先には、海岸沿いの斜面の中腹へと登る、急勾配の非常に狭い坂道が続いている。



 コンクリート舗装が施されていた道が崖の中腹に続いており、ガードレールも設置されていないので、道路から落ちたらひとたまりもなさそうな感じ。崖の中腹から一旦海岸線に下りたあと、今度は突き当りを左折し、山のほうへと進む。



 左折した先は、アスファルト舗装となっており、道の両側には荒れ果てた造成地がある間だけ、両側にも側溝が整備されている。荒れた造成地の中を抜け、竹と雑木が生えた林の中へと入っていく。



 その先の小山の尾根の一番低い部分を越えて下っていくと、前方に畑が見えてくる。この区間の路肩には、県の用地境界杭が建っており、通行不能区間とされているこの辺りの道路も県の土地になっている模様。


 イノシシよけのためか、電気柵が張り巡らされた畑の中を進んでいくと、数軒の民家が建っている。ここは小島という名前の集落である。



 水路を渡った先を右へと曲がり、その水路に沿って海のほうへと進んでいくと、海岸近くの一軒の民家の横でぷっつりとアスファルトで舗装された道が途切れる。



 舗装が途切れた先は、うっそうと茂る雑木林の中へと足を踏み入れていく。廃車となった軽トラックが一台、道のほとりに放置されている。



 軽トラの先は人が歩けるだけの山道となり、どうやっても車は通行不能である。このような山道ながら、上りの区間の途中までは、路面にコンクリートが張られている。また、山道の印象として荒れ果てて全く人が通っていないという感じはなく、意外にも小奇麗なので、いくらか人の往来もあるのだろうか。



 山道のほとりのところどころに敷地境界を示すものか、赤い小さな杭が打ち込まれている。山道沿いに建つ一軒の家の横を過ぎ、海岸近くからの坂道を登りきったあとは、山の中腹辺りに道が続いており、雑木林の中に荒れた竹林が現れてくる。



 前方が明るくなっているかと思ったら、竹林の間から通行不能区間の解消を目的として工事が進められている道路がすぐ下に見える。もう少し工事が進んできたら、この山道も工事で削られてしまいそうだ。



 工事中の道路を右手に見ながら、竹林の中の緩やかな坂道を下りていくと、盛土により埋められた道路のほとりの空き地へと出る。



 空き地から工事半ばの道路へと出ると、路盤の砕石まで敷かれている道路が左右に続いている。緩やかな坂道となっている道路を登っていく。




 両側の山を削った切り通しの先で、アスファルトで舗装された道路に接続しており、塩谷という名前の集落へと出る。この先からの県道は、車両も通行可能な道となっており、グリーンピアせとうちの入口の前を通って安浦の市街地へと続いている。


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